11月2日のネイキッドのイベントのために初心者マークをつけて車で東京まで行く途中、大阪に寄り、同行スタッフS嬢の友人が主宰しているという劇団の公演を観た。
ダダイズムの祖・ツァラの戯曲を翻案したもの、という事前情報しか得ておらず、それはS嬢も同様。
ところがなんとクライマックスで私の例の政見放送のパロディがおこなわれ、私も、S嬢も、それからこの観劇に同行した大阪で2泊させてくれた10年来のストリートミュージシャン仲間も驚いた。
もっとも、そういう芝居をやろうとしていたら初日に本人が客席にいるのだから、向こうはもっと驚いただろう。あと、客も(知らない人もいただろうが)。
私は、テント芝居以外は、九州のアマチュア劇団の芝居しかナマで観たことがないから、やっぱり大阪ぐらいの人口規模になると、ヘンで面白く、また脚本も演技・演出もハイレベルな劇団がフツーに存在するんだなあと、全体的にちょっとうらやましくもなる舞台だった。内容は1回観ただけじゃよく分からなかったけれども。まあダダイズムだし。
で、個人的にちょっとうれしかったのは、その政見放送パロディのレベルもそれなりの水準に達していたこと。ネットで見ることのできるそれらは、たいてい単なる言葉遊びで、オリジナルの水準にはるかに及ばないどころか、あのフォーマットを使って別の何かを主張したいという情熱すら感じられないものがほとんどではないか。
今回のパロディは、そのセリフを云う、あるいは書いた者が(たぶん同一人物だが)本気で自分のテーマとしている内容を、あの形式にうまく落とし込んでいた。
なんか、いろいろやってもネットでの反応に目をとおしていると無力感に陥ることが多い。
先日の「償い」にしても、どうも意図がちゃんと伝わっていないようだとイライラする。冒頭に「詞・曲 さだまさし」とわざわざキャプションを出しているのに、あれを私のオリジナルだと勘違いするのはもう論外としても、歌がうまいとかうまくないとか、そもそもあれはさだまさしのモノマネ芸を披露しているんだってことにさえ気づいてもらえていないのではないかと不安になる。もっと本質的なところでは、私はあの歌をちっともいい歌だとは思っていなくて、むしろ否定してバカにして歌ってるんだということに気づいてもらえないのが一番困る。
そういえば前にも似たようなことでイラッとした。細かいことだが、ちょうど先日の短い獄中生活の頃、批評家の浅羽通明氏が私の都知事選パフォーマンスについて、『中央公論』誌上でかなりの分量を割いて論じてくれた。で、私はそのことを紹介する日の日記のタイトルを「知識人が雲上から降りてきた(笑)」としたのだが、これもその意図を分かってくれる人がほとんどいないようで、そうするとまるで私が「知識人」あるいは浅羽氏に過剰な幻想を抱いているかに思われる以外の可能性がなくなる。念のために説明しておくと、「知識人が雲上から云々」とは、同じ浅羽氏が論壇で最初に小林よしのり氏を肯定的に評価した時のことを描いた、『ゴーマニズム宣言』の中の有名な一文なのだ(宅八郎氏など反小林派の論者が盛んに引用してバカにしたので)。私はその故事(?)を踏まえていたのだが、ちっとも理解されなくて……。
が、今回の芝居を観て、ちょっと立ち直った。
私の活動に注目している人が、必ずしもネット上で私のことに言及するとはかぎらない。つまり、2ちゃんねるに書き込んだり、自分のブログで言及したりしない人たちの中にも、私の活動に注目してくれている人はいくらでもいるのだという当たり前のことを、やはりついつい忘れてしまいがちになる。ネット上の反応を世間の反応だと勘違いして、間違ったフィードバックをしてしまう危険さえ常にある。
私の活動にインスパイアされた人たちが、私の知らないところで、それを高いレベルに昇華していたりすることもあるのだとマノアタリにして、ちょっと世の中に希望が持てた。
コメント (3)
さだまさしの「償い」をバカにして歌っている、というけれど、確か、小さい頃は好きだった、と書いていたはず。
今現在、否定しているとは言っても、心のどこかに気に入っている部分があるから歌うのでは?と感じてしまうのですが・・・?
イラつかせる意見の代表
投稿者: 匿名 | 2007年10月29日 21:34
日時: 2007年10月29日 21:34
世間(日本?世界?)がなんと言おうとオレは、外山氏を陰ながら応援していきたいと思っている。
この国は腐りきっているし、多数派どもなど片っ端から蹴散らして生きていけばいいのだ。やつ等多数派の意見などクソ喰らえですよ。やつ等は「常識の意味」さえ解っていないヴァカのくせに、常識を連呼しやがる。そして少数派を、「非常識の変人」呼ばわりしバカにして、優越感に浸っているだけのヴァカです。ほんと「多数派など、とっとと氏んでくれ」と言いたいぜぇ。
では、具体的に誰が悪いのか。
時民・項命・計殺・件殺・斜穂長の上層部及び、公九巻寮どもが全て悪いのだ。あんなクソ・ウジムシどもは一匹残らず踏み潰しちまえばいいのだ。
オレは誰の指図も受けないし、実力のみで生きていくことを決心した。心に固く誓ったんだ。
投稿者: 日本の「どこか」にあなたの仲間が潜んでいる | 2007年10月30日 08:22
日時: 2007年10月30日 08:22
松本人志(ダウンタウン)さんみたいな
イラつきかたですね。
こういうイラつきかたしている人は
「世間的地位」があるかないかだけで
「叩く」か「すごい、偉い」を判断する場合が多い。
あなたは やっぱりいい才能してますね。
もはや いちいち書かなくてもよいか。
投稿者: ウェルダン穂積 | 2007年10月31日 16:05
日時: 2007年10月31日 16:05