スガ秀実『1968年』(ちくま新書)より
言うまでもなく、「民主か独裁か」という問いの答えは、誰にとっても「民主」ということでなければならない、ということである。
しかし、このような誰もが答えを知っている問いは、むしろ、問い自体が間違っていると考えるべきではないのか。そして、そうした間違った問いが「正しい」答えをすでに隠して問われてくる時は、「間違った」答えを出してやるのが正解というものである。その正解は、「然り、独裁である」であり、より詳しく言うなら「プロレタリア独裁」と答えてやるのが真っ当なことのはずなのだ。