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政府にタテ突く強い街!

 これは当局も承認した発行物からの引用だから、「問題」にはならないだろう。
 隼人町商工会青年部の主催で、「わがまちの未来を託す公開アンケート」というのがおこなわれ、その結果をまとめたパンフというかビラが、今日、明日、(旧)隼人町内でドバッと1万部ほど配布される。
 私もなぜか(?)回答していて、以下、その部分の引用。
 「外山恒一(35才) 経歴 福岡刑務所卒 反政府指導者」とまずある。
 その下に、商工会による「新霧島市はどのようなまちになってほしいですか?」との質問文があり、それに対する私の回答として、大きく白抜きで「政府にタテ突く強い街をつくる!」。
 そのさらに下に、本文。
        ※        ※        ※
 諸悪の根源たるグローバリズムの地方への波及(詳しくは三浦展『ファスト風土化する日本』洋泉社新書を読むぺし)を阻止するため、監視社会粉砕の課題では左派と共闘し、伝統的共同体再建の課題では右派と共闘して、私は政府にタテ突く強い街を作る。以下具体策。
 ①霧島市解散(7市町村に戻す。少なくとも隼人町は再独立する。他の「新市」にも解散をそそのかす)
 ②住基ネット離脱(その他、未成年への携帯電話やネット環境の提供を禁じるなど「IT反革命」をやる)
 ③学校問題(教科学習の領域では「ゆとり教育、」をやめ、その他の領域では「管理教育」をやめる)
 ④原発廃止(まずは川内原発関係自治体に文句を言う)
 ⑤犯罪対策(期的には逆効果な監視強化や厳罰化をやめ、地域共同体再建により人心荒廃を防ぐ)
        ※        ※        ※
 誤字脱字が多い。
 「読むべし」が「読むぺし」になっている。「7市町」が「7市町村」となっている。「ゆとり教育」に「ゆとり教育、」とヘンな読点が入っている。「長期的には」が「期的には」となっている。
 さらに云えば、私は「経歴」欄に「反政府組織指導者」と書いたのだが、字数の問題か単に間違いか、「組織」が抜けている。「反政府組織指導者」とか「反政府勢力指導者」というコトバは、外国のニュースなどでよく目にするが、「反政府指導者」というのは聞いたことがない。
 校正のために商工会の担当者に連絡すると、もう印刷に回してしまったと云う。たしかに送られてきたFAXには「間違いが御座いましたら、お詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした」と、先手を打ってすでに謝ってある。
 うーむ。
 これが当局のやったことなら烈火のごとく怒るところだが、それは私が政府や地方自治体といった公的権力をそもそも敵視しているからで、私は民間のやることに対しては甘いのだ。許す。

 それにしても商工会青年部。なかなかやってくれる。
 標題的な白抜きの「政府にタテ突く強い街をつくる!」というのは、私が書いたのではなく、私が書いた本文から、あちらさんが勝手に抜き出したものなんだが、実にポイントを押さえている。現国の問題で、「筆者の云いたいことを本文中から最も短いフレーズで抜き出せ」と問われたのなら、満点だ。しかもご丁寧にビックリマークまでつけてくれている。好意すら感じる。
 ここまで真意を汲んでもらって、たかが4、5箇所の誤植に不平を云っては礼を失するというものだろう。
 実によくやってくれたと関係者一同に感謝する。
 他の「ライバル」たちが何を書いているのかまだ確認していないが、私のが一番キョーレツであることはまず間違いない。「どんなまちになってほしいですか?」と問われて「政府にタテ突く強い街!」というのは、そんじょそこらの田舎政治家には思いもよらない発想だろう。しかも、「新霧島市」をどうしたいかと訊かれて、「霧島市解散」は我ながらすごい。
 私は「事前」の活動はほとんどやっていない。隼人町内に(仲の良い)知り合いは一緒に住んでいる弟ただ一人だ。
 当局が各戸配布する公的パンフと、ポスターと、街頭演説。ほぼこれらのみのインパクト勝負である。
 想定外だったこの商工会青年部の活動が、いい結果に結びつけばいいなあ。

   末尾連載 連作獄中短歌「百回休み」11
 護送車のカーテン開けちゃダメなのは中の人のため? 外の人のため?

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2005年11月18日 07:00に投稿されたエントリーのページです。

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