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当局の横暴!

 当局がとんでもない。
 本番中に当局が発行する当事者の主張を載せた公的パンフのために、私が提出した原稿をめぐって、バトルが続いている。
 最初は、プロフィールにある「ほぼ無実の罪で2年間の投獄」という文言をめぐってのものだった。
 当局の担当者Sはこれを、「虚偽記載」だと言うのだ。無実ではないから有罪判決を受けたのだ、と。
 こいつは過去にどれだけ多くの冤罪事件が発生しているのか知らないのか?
 しかも私は「無実」ではなく「ほぼ無実」と書いている。これはつまり、「微罪に対して非常識な重刑を科された」ということを、短い文字数で表現したものだ。
 現在でも冤罪を主張して、確定判決の撤回を求めて戦っている受刑者や元受刑者はたくさんいる。そういう人が立候補した場合、経歴に「私は無実だ」と書いてはいけないのか?、と問いただしたのだが、担当者Sは「いけない」という。
 そこで、「では例えば狭山事件の石川さんが仮に立候補したとして、その経歴の中に『無実の罪でウン十年投獄』とあったら、それも掲載拒否するということか?」とさらに問いただすと、「そうだ」とSは答えた。
 へー、なるほど。
 私はこの発言について、後日、部落解放同盟にきっちり報告するつもりでいる。
 さらに、選管が役所として、裁判所など政府機関の文書(判決文など)を信頼するというのは理解できなくはないけれども、政府一般の公式見解のようなものを、私までが共有しなければならないという道理はない。
 現に担当者Sも、「では誰かが『日本はアメリカの属国だ』と書いたら、政府は公式にそんなことを認めてはいないから『虚偽記載』になるのか? 『憲法違反の自衛隊』と書いたら、裁判所は自衛隊は合憲であるという判決を出しているのだから『虚偽記載』になるのか?」と追及すると、「そういうものは政治的な意見なので問題ない」と云った。
 それなら私が私に対しておこなわれた判決について、こんなものはデタラメだと主張するのも結局は司法批判つまり政府批判なのであって、同じではないか。
 とこっちは徹頭徹尾、正論を云っているのに、「とにかく受理できない」の一点張り。
 誰だこんな無能力者を担当に任命したのは?

 問題とされた箇所は他にもる。
 「外山恒一・出生の秘密」として、「このたび急遽思いついた伝説によると」と前置きして、「一九七〇年、隼人町北部の熊襲の穴で、『造反有理革命無罪』と唱えながら、処女の馬から生まれた」と書いたら、これも「虚偽記載」だというのだ。
 これは単なるギャグではないか!
 担当者Sはそんなことも読み取れないのか? それとも「このギャグはどこがどう面白いかというと……」というこれまたお決まりのギャグをぶちかましてやらなければならないのか?
 しかも実質「これは嘘だけど」とバカ正直に注釈を入れた上で書いているのだ。大体、「馬から生まれた」などというメチャクチャを、誰が真に受けるのだ?
 ふざけんな当局!

 などと粘っていると没論理的にナシクズシ的な掲載拒否が既成事実化されてしまって、結局、私の主張は公的パンフに載らないということになってはたまらないので、この件は後日、行政訴訟を起こすことにして、以上の「問題箇所」を削ったバージョンを作り直し、提出した。

 するとまた担当者Sだ。
 デカデカと掲げてあるメイン・スローガン、「政府転覆」と「こんな国、滅ぼそう」が、「公序良俗に反する」と云い出した。つまり「だから掲載しないかもしれませんよ」ということだ。
 「そりゃまあ万が一○○しちゃったらそれはそれでマジメにやりますよ」という文言も、新市の将来のために真剣にやっているライバルたちに失礼だなどと、どーでもいいイチャモンまでつけ出した。
 さらに、掲示板に貼るポスターについて、事前にチェックさせろと云ってきたので、あらかじめ友人の議員などに訊いておいたので、「法律上、ポスターは事前審査ナシにいきなり貼ってもいいと、こういう件に詳しい人に教わった」と答えると、Sは「だったら税金で設置する掲示板をしようさせることはできない」などとデタラメを云い出した。
 なぜ提出しないのか、事前にチェックされると困るようなことが書いてあるのか、と横暴警察が黙秘する被疑者に対して云う決まり文句みたいなことをSが云うので、「パンフ原稿の一件で、あなたがたの『公平・中立』性に対して決定的に疑問を持ったから提出しないのだ」と云ってやった。
 Sは、とにかくチェックさせないなら掲示板を使用できるとは保証できない、とまたまたデタラメな一点張り。
 今度こそ堪忍袋の緒が切れた(というのは嘘で、上記「ほぼ無実」等の件も堪忍するつもりはない)。

 私は、国会議員秘書を務める反管理教育時代の同志に相談した。
 同志は、早速、このSたちの上の上の上の部署である総務省の担当者に連絡して、見解を質した。
 すると総務省の担当者から、「法律にある『公序良俗』云々の解釈については、昭和42年東京高裁の判例があり、それによれば『(公序良俗に反することが)一見して明白で、はなはだしくひどい』場合に注意を与えることができる、となっており、『政府転覆』、『こんな国、滅ぼそう』という程度では、これには当たらないと思われる。また、注意を与える場合でも、それはあくまで『注意』でしかなく、本人がどうしてもこれを掲載したいと主張すれば、当局はこれを拒否することはできない」との回答があった。
 さらにポスターの事前審査について。
 同担当者は、「ポスターの事前審査はあくまで事務を円滑化するために便宜上おこなわれていることで、義務ではない。事前審査ナシで自由に貼っていい」とこれまた明確な回答。
 さすが総務省。つーか、別に当たり前のことで、隼人町の担当者Sがメチャクチャなだけなんだが。

 で、早速また当局に出頭し、この総務省担当者の見解をSに伝えた。
 Sは苦虫をかみつぶしたような顔で、「最終的な判断はこっちでやる」「総務省の担当者は原稿の実物を見たのではなく、電話で文面だけを聞いたにすぎないだろう」などと往生際が悪い。
 何を聞いてんだ。「本人があくまでこれでいくと主張するなら当局側は拒否できない」と云ってんだから、実物を見たかどうかなんか無関係な話ではないか。
 もちろん謝罪のひとつもない。
 総務省さん、こんな無能役人は圧力かけてクビにしてください。

 頭にきたついでに、Sにもうひとつ苦言を呈した。
 私は、戦術をライバルたちに察知されないよう、スローガン等も含めて、ここでは具体的なことは「事前」にはあまり書かないと以前宣言した。なのに今日は結構書いている。
 というのも、パンフ原稿の記載内容に関する情報が、当局自身から漏れているのだ。
 昨日、私と大変不仲な父方のオバらが、なんと原稿のコピーを持って、父や、離婚して隣町に住む母にわけのわからん文句の電話を何度もかけてきて、35にもなって両親にグチグチやられるという迷惑な展開となった。
 原稿のコピーがオバに渡ったルートは二つしか考えられない。
 一つ目は、Sの上司である霧島市役所隼人支所のトップと、オバの夫は従兄弟であり、たいへん近しい関係にあるということ。
 もう一つは、これはS自身が認めたことだが、昨日の朝、Sが父を呼び出して、原稿のコピーを直接渡したこと。これが父からオバに渡ったのかもしれない。Sが父にコピーを渡したのは、もちろん「文言を改めるようお父さんからも説得してください」ということ(あるいは「当事者志願そのものを辞退させろ」?)。まったく。私はもう35歳だぞ。
 いずれにせよ、要するに結局は当局から漏れていることに変わりはない。
 私はSを追及した。
 「隼人町には個人情報保護法の施行は伝わっていないのか。たとえ父親といえども別の人格、他の個人だ。原則として本番前には当局の担当部署の人間や、その印刷を依頼する業者の人間など、やむを得ないごく限られた範囲でしか流通させないことになっているんじゃないのか? 今回あなたのやったことは個人情報の意図的な漏洩だ」
 するとS、やはり見苦しい云いわけをする。
 「公開を前提に提出された書類は個人情報ではない」
 こいつはまったくアホか。
 公開はあくまでも本番開始宣言後だ。それ以前に例えばある人の原稿の情報が漏れれば、他の人はそれを念頭に対策を講じた上で自分の原稿を提出することもできる。先に提出した方が損だということだ。これでは「公平・中立」な指揮運営をしていることにならないじゃないか。
 するとSはまたまた云い逃れ。
 「そもそも公職につこうとする立場の人間が、個人情報などと云うのはおかしい」
 やはりこいつはアホだ(総務省さん、お願いします。なんとかしてください)。
 最近、役所が議員の連絡先などを「個人情報だから」といって開示しない例が増えている。マスコミがこれを行き過ぎだとして強く批判のキャンペーンを張っている。私自身、こういうのはあまりよいことではないとは思うが、しかし、現実にはあちこちの自治体は、現に議員である人の個人情報についてまでこんなに気を使い始めているのだ。まして私は(まだ?)議員ですらない。その個人情報の扱いについて、役所は議員に対する以上に気を使わなければならないはずだ。
 この件も、先の件の時についでだから一緒に告訴してやるからな。

 当局は他に取り締まるべき相手があるだろう、ということも付け加えておく。
 2ヶ月ほど前、あるライバルのパンフが、玄関にあった。父が応対して受け取ったものであろう。禁止されているはずの「戸別訪問」が強く疑われる。
 今日、市長候補の「後援会」が、「○○の後援会でございます。おはようございます」とのみ連呼する街宣車を走らせていた。「あくまで後援会の活動」と強弁するつもりだろうが、あからさまに脱法行為ではないか。
 これも今日、別のライバルの「マニフェスト」が父の部屋にあった。「後援会討議資料」と記載してあるが、父はこのライバルの後援会員ではないと思う。
 こーゆー連中を取り締まれよ!

 いや。
 もしかするとこの担当者S、意外に信念をもって「昨今の、国のこざかしい政策の数々には同調できん」と情熱を燃やしているのかもしれない。国がどう云おうが、隼人は隼人のやり方がある、と。
 そういうことなら許してやらなくもないぜ、Sさん。なにしろ私は、「新市霧島市をどのようなまちにしたいですか」という商工会のアンケートに、「政府にタテつく強い街」と回答しているのだ。


 今回の短歌は、前に書いた私の人生初短歌、「恋愛運~」に続く2作目だ。最初のやつよりマシだがまだ素人くさい(2首目なんだから当たり前か)。だから50首には入れなかったが、108首バージョンには入れてある。

   末尾連載 連作獄中短歌「百回休み」9
 ひとかどの犯罪者なり 二月目 夢の中でも獄中にあり

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2005年11月16日 14:21に投稿されたエントリーのページです。

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