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アリババが四十人の盗賊(1)

      1.

 (桜島のフェリー埠頭から会場へ向かうバスの中)
 (車内には「シェーラザード」が流れている。
  「アリババと四十人の盗賊」の出典である「アラビアン・ナイト」を題材にした、
  クラシックの有名曲である)

 (突然、バスが止まる)
 (バスは覆面の武装集団に取り囲まれている)
 (一人が運転席に近づき、運転手に窓を開けさせる)

男 (運転手に銃口を向け)ドアを開けろ!

 (運転手、ドアを開ける)
 (武装集団のうち数名が乗り込んでくる)
 (リーダーの秋山以外は全員覆面)

秋山 静かにしろ! 抵抗する者は……。

 (スタッフの一人、死角から秋山に飛びかかろうとして、覆面のメンバーに射殺される)

秋山 こうなる。分かったらおとなしく我々の指示に従え。
 (射殺されたスタッフの「死体」を示して、配下の者に)適当に放り出しておけ。

 (配下の者どもが、死体を車外へ運び出す)

秋山 全員、目隠しをしてもらう。各自自分でつけろ。

 (配下の者どもが、客に目隠しを配る)
 (客が全員、目隠しをし終える)

秋山 我々は反芸術戦線・黒い革命軍である。
 この戦時下において、貴重な時間をこのように非生産的な、
 くだらない芝居見物に浪費する諸君のような人種は、我らの革命の敵である。
 よって諸君を拘束し、厳しい制裁を加え、いまだ戦時下の覚悟の定まらない一般人民への教訓とする。
 分かったか、と云いたいところだが、諸君の理解を得ようなどとはもちろん考えていない。
 (配下に)出発しろ。

 (バス、動き出す)

秋山 ふん。「シェーラザード」か。
 この曲とアリババのつながりを、一体この中の何人が理解できるというんだ?
 それとも、分かる奴だけ分かればいいってスタンスか? 
 前衛を気取った奴らにありがちな、教養のひけらかしだな。くだらん。止めてしまえ。

 (「シェーラザード」、止まる)

秋山 代わりにこれでもかけとけ。こいつらにはこの程度がお似合いだ。

 (長渕剛「桜島」が流れ出す)
 (移動には最低15分以上かかるため、
 続けてやはり長渕「いつかの少年」「気張いやんせ」が流れ出す。以上は長渕の鹿児島ネタ三部作)
 (それでも足りなければ「家族」「静かなるアフガン」「キャプテン・オブ・ザ・シップ」等、長くてウザいものを続ける)

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2006年04月18日 13:01に投稿されたエントリーのページです。

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