旧サイトの更新が止まって3ヶ月ほど経ってしまったが、友人の協力でようやくこのようにリニューアル・オープンすることができた。
このかん、いろいろ展開があったので、まずは報告しておこう。
旧サイトでは明らかにしていなかったが、去年5月に無事満期釈放となった後、私は主に熊本で生活していた。
今年8月から、鹿児島にいる。
どちらも人んちに居候、という形なので、入獄前のように連絡先の住所をまだ公開できないのが残念である。いずれ福岡に「アイ・シャル・リターン」のつもりだが、これまで(ストリート・ミュージシャン生活)とは違う形での生活基盤を作ってからにしようと考えている。そうなればまた連絡先は以前のように公開する。
ただ、鹿児島では熊本時代よりはいくぶん動きやすい状況になったので、まあ約1年の「リハビリ」を終え、本格的に活動再開したような次第である。
第一に、去年出所直後に知り合った全共闘世代のオッサンと共に、鹿児島で劇団を旗揚げした。
来年4月中旬に、初めての公演を敢行する予定で、現在ミーティングを重ねている。
劇団名は、「劇団あたまごなし」。
上演する作品タイトルは、「アリババが40人の盗賊」。
ちなみに私は役者ではなく、脚本を執筆する形での参加となる。前記オッサンが演出である。
形態は、私がこれまで多少は関係してきた「テント芝居」あるいは「野外劇」となる。
役者も、すでに鹿児島の既存の劇団関係者を中心に、5、6名、集まっているが、まだ足りないので、やってみたい人がいたら私に連絡してほしい。12月から鹿児島市内で本格的な稽古に参加できることが条件である。県外からの志願も歓迎する(すでに京都から一人参加予定)。その場合、5ヶ月ほど鹿児島に滞在することになるが、宿はこっちでなんとかするので心配無用。
まあ、まだ劇団を立ち上げたばかりなので、詳細は未定の部分が多い。
進行状況はここで逐一報告することになるから、続報を待て。
第二に、ある「とんでもない」計画が進行中なのだが、ここでどこまで公表してよいのか分からない。
モロ分かりだとは思うが、法的には大丈夫だろうと思われる範囲で、以下書く。
私が現在住民登録している鹿児島県隼人町は、来る11月7日に、周辺6市町と合併し、「霧島市」となる。で、まあ、合併後まもない11月20日に、新霧島市議選が告示されるわけだ。
それでちょっと思いついたことがある。
市議選にも、国政選挙と同じように供託金の制度がある。供託金返還ラインは、「有効投票数÷定数÷10」で、国政の小選挙区とか、知事選、市町村長選などでは定数が「1」だから、要するに有効投票のうち10分の1を得票しなければ供託金没収となってしまうのだが、例えば定数12の今回の霧島市隼人選挙区ならば、同120分の1の得票でいいわけだ。
これは……と私は当然、考える。調べてみると案の定、市議選の場合、いわゆるあからさまな「泡沫候補」であっても、まずほとんどの場合、供託金は返ってきていることが分かった。
そういう次第で、今回の「計画」は始動した。
本当はちゃんと書きたいのだが、法律がどうなっているのかよく分からないので、こんなふうにヘンテコな書き方になっている。明後日、当事者への説明会がおこなわれるので、どこまで書いていいのかちゃんと訊いてきてから、再度書くことにする。なにせ私は「前科者」なんで、しばらくは捕まっちゃうと執行猶予ナシ(つまり無罪か罰金刑でなければ、実刑)というキビシー条件を抱えているということで、慎重の上にも慎重を期しているわけである。
まあそのテのサイトをざっと見て回ると、結構ロコツに書いてあったりもするんだが……。
もっとも「事前」にはいろいろ規制があるが、「事後」ならそうでもないので、最悪、詳細な結果レポートはやる。乞うご期待。
いや、よく考えるとここで「事前」に「計画」の詳細を書いちゃうと、「ライバル」たちに対策を講じられてしまう可能性も高いわけで、結局、「事前」は曖昧な書き方に終始してしまうかもしれない。
他にもいろいろスタートさせたい活動のアイデアはあるのだが、まだ我がファシスト党「我々団」の団員は臨時総統の私一人なので、やりたいようにやれずにいる。ファシスト志願者はさっさと連絡してくるように。今なら、かなりの高確率で将来はファシスト党の大幹部、あわよくば総統にさえなれる。
というわけで、以前予定していた「06年2月からのオルグ旅行」その他は撤回する。いずれやるつもりであることに変わりはないが。
最後に、いきなり「末尾連載」をやる。
これまでいろんな人から直接・間接に、獄中生活について書いてほしいと要請があったが、あんまり書く気はない。すでに多くの「先達」が獄中記を発表しているし、私がそれに新しく続く必要を感じないからだ。どうしても私の獄中体験を詳しく知りたい人は、直接会いにきなさい。書く気力はないが、話す気力くらいならある。
そこで代わりにといってはなんだが、実は私は獄中で短歌にハマっていた。
獄中で短歌を詠む政治犯は結構いるようで、有名なところでは連合赤軍の坂口弘氏がいるし、最近、かの重信房子氏も獄中歌集を出版した。故・野村秋介氏はやはり獄中で俳句を詠んでいた。もっとも、坂口氏や野村氏の歌にはグッとくるものも多いが、今回の重信氏のはちょっと推敲の足りない感じが否めない。重信氏のよりは私の獄中短歌の方が上だという程度の自負はある。
私が獄中で詠んだ中から選りすぐった計108首を、実は発表する機会をうかがっていたのだが、どうも機会にめぐまれなかったので、いっそこのブログを更新するたびに、末尾に掲げていこうと思う。私の獄中生活に関心のある人は、この連作短歌からそれを想像し、想いをはせてほしい。
ちなみに出所後は一つも作っていない。野村氏も云っていたらしいが、私もどうもシャバでは「歌を詠む」ような心境にならないのだ。
順番は、制作順ではなく、内容を勘案して「逮捕→拘置所→裁判→判決→刑務所→釈放」といった題材の時系列に沿う形にする。もっとも、単に心象風景を詠んだものもあるから、あくまでも「おおまかに」ではあるが。
「連載」第一回目の今日は、とりあえず第一回にふさわしい「総論」的なものを選んだ。
108首をとおした連作タイトルは「百回休み」。
連作獄中短歌「百回休み」1
ガキの頃遊んだ山の裏側にこの刑務所は当時からある