獄中短歌「百回休み」016
公正さなど期待すまい無罪率0・02%の国

 0.02%というのは、少し古いデータだ。友人が差し入れてくれた本にそう書いてあった。といっても、その本もたしか90年代のもので、そんなに古い話ではなかったと思う。
 現在、無罪率はいくらか上昇している。といっても、やはり0点何%かだ。
 いくらなんでもこの数字はやはり異常だ。少なくとも欧米の「先進国」でこの数字はあり得ない。
 まず日本には「司法の独立」がない。裁判官は、行政つまり警察や検察とベッタリだ。どう考えても不当な逮捕や勾留の許可を平気で出すし、その結果、精神的に追いつめられて不本意におこなわれた供述を、これまた平気で証拠採用する。そういう「自白調書」以外にちゃんとした証拠がない場合には有罪にしてはいけないと憲法で決められているのに、平気で有罪にする。裁判官なんかみんな死ねばいいと私は本気で思っている。
 私の場合は、「ほぼ無実」の罪だったから有罪判決自体はまあ許してやってもいいが、2年間の投獄は明らかに不当だった。この判決に加担した裁判官は少なくとも20人近くいる。やっぱり裁判官はみんな死ねばいい。