獄中短歌「百回休み」013
拘置所がもし百人の村ならば村長選の候補百人
まあそれだけ個性豊かな面々だということ。自己主張の激しい人も多いし。
ところでこの一首は、まず前半の「拘置所がもし百人の村ならば」というフレーズが最初に浮かんだ。
私が入獄するちょっと前に、『世界がもし100人の村だったら』という本がベストセラーになっていたからである。
後半の七・七をビシッと決めるのにかなり苦労した覚えがある。冤罪の人がどれくらいだとか、入れ墨率がどうだとか。しかしそういうのでは面白くならない。
最終的にコレを思いついた私はやっぱり天才だと思う。