獄中短歌「百回休み」006
彼女とかいない時逮捕されたからいまひとつこう盛り上がらない

 面会室のぶ厚いガラス越しにこう、手のひらを重ね合わせたりとか、したいじゃないか。
 おれがこうしている間に、他の男とくっついちゃうんじゃないかとか、ヤキモキしてみたいじゃないか。
 「逢えない時間が愛育てるのさ 目をつぶれば君がいる」的な。
 こういうフレーズをパッと思い出してしまうあたりがとてもブルーハーツ世代とは思えないところだ。
 ちなみに郷ひろみの「よろしく哀愁」だ。