鹿児島交通違反裁判
「1/4判決」報道批評

 現時点で確認しているところでは、『読売新聞』が本日付の朝刊で報じている。鹿児島で買ったら載っていたのだが、全国報道されているのかどうかは知らない。ちなみに裁判所には『西日本新聞』も取材に来ていたので、もしかしたら同紙もしくは同紙を介して共同通信系の地方紙でも報道されているかもしれない。

 で、以下その『読売』の記事全文。

  逆走の外山被告 罰金3万に軽減
   高裁宮崎支部判決

 一方通行の道をバイクで逆走するなどして、道交法違反の罪に問われた熊本市の自称文筆業外山恒一被告(37)の控訴審判決が27日、福岡高裁宮崎支部で言い渡された。竹田隆裁判長は罰金12万円とした1審・鹿児島地裁判決を「重すぎて不当」として破棄し、罰金3万円とした。無罪を主張していた外山被告は上告する方針。
 外山被告は昨年4月の東京都知事選に立候補、落選したが、政見放送で「こんな国滅ぼせ」などと過激な発言を繰り返し話題となった。2005年11月の鹿児島県霧島市議選や昨年4月の熊本市議選にも立候補し、いずれも落選。今年4月6日告示の鹿児島市議選に立候補を表明している。
 判決によると、バイクで鹿児島市内の一方通行の市道を逆走したり、国道を法定速度を超えて運転したりしたが、反則金の納付や出頭を拒み続け、昨年6月、鹿児島県警に逮捕された。

 「8倍判決」報道批評でも釘を刺していたのに、相変わらず反省の態度がミジンも見られない新聞社だ(「自称文筆業」のことね。今回は完全黙秘してたんだから、「文筆業」も「ストリート・ミュージシャン」も「革命家」も、何も「自称」してないっつってんのに)。
 が、まあいいタイミング……というより絶妙なタイミングでの報道ではある。
 現在鹿児島市内では、どいつもこいつも街宣車で自分の名前を連呼する事実上の選挙運動に余念がないようだが、こんな形で「あ、そんな奴が立候補すんのか」と世間に伝えるアクロバットは、他の凡庸な候補者どもには思いもよるまい(よってもマネしないか)。

 それにしても、紙面から伝わる印象は最悪だよなあ。いっしっし。